白露の風

 

 隻腕の二人は同じ部屋の同じベッドで夜を過ごしていた。

 死者が起こした戦争は多数の犠牲を出して、木ノ葉の病院はベッドがいっぱいになり仮設のテントを張っても間に合わないほどだった。忍世界初の連合軍で戦った大戦だ。木ノ葉以外の忍も多く運び込まれた。医療忍者が総動員され昼夜を賭して看病に走り回っている。

 だから、いくら大戦の火蓋を切って落としたと言っても過言ではないような、国際指名手配をされるほどの犯罪者に対してさえ隔離部屋を用意する余裕さえなかったのだ。……否、本当は牢に入れる話も出ていたのだ。数年ぶりに木ノ葉の里に帰還した抜け忍、うちはサスケを。そうならなかったのは大戦以前より里の英雄となっていたうずまきナルトが、次期火影筆頭のはたけカカシが、現火影の綱手を説き伏せたからだ。綱手の愛弟子である春野サクラからも「わざわざ隔離をして医療関係者の負担を増やすのは効率が良くない、せめて傷の処置が完了してからでも」と言われてしまえば同じく医療忍者である綱手は言い返すことが出来なかった。

 サスケの方も五影会談襲撃の際の覇気はどこへやら、すっかり大人しくなっていて、ナルトと同室での治療、同時に軟禁拘束をあまりにも呆気無く受け入れた。ナルトが片腕で彼に対して抱きついた時にだって、口角をほんの少し上げて微笑んでみせたほどだ。サクラもカカシもそんな二人に感慨深く涙ぐんでまでいて、無限月読の間にいったい何があったのか綱手は首を傾げた。

 

 利き腕をそれぞれなくした二人は病院での生活を全て一緒に行うことになった。片方の足りない部分を片方が補って、それはまるでイザナギとイザナミのような、或いは比翼の鳥のような、イタチが二人共にそれぞれ語った理想の実現のようだった。ずっと分かたれていた互いの半身とやっと一つになったような充足感だ。

 月明かりだけが窓から差し込む暗い病室で、同じベッドで、肌を寄せあって、二人は熱い息を交わらせていた。

 ナルトのベッドにサスケが潜り込んでいる。包帯の巻かれた欠けた腕を互いに下にし横向きに寝て、右腕と左腕を交差させてそれぞれの下半身に触れさせている。ズボンから飛び出して張り詰めている互いの性器。ナルトが左手で、サスケが右手で、それぞれを握って上下させて扱いている。

「あー……すげ、キモチイイ、サスケェ……」

「っふ……、てめぇは、つよく、握りすぎだ、このウスラトンカチ……っ」

 囁く吐息も互いの肌を愛撫して性感を高める要因のひとつになる。

「あ、わりぃ、つい」

 サスケは利き腕を失っても器用だった。以前から右手で箸を持っていたし、剣もこちらの手で振るってきたからだろう。対してナルトの左手は全く思う通りに動かせないわけではないがそこまで器用ではない。だから最初にこの病室で催して、ひとりでしようとした時は大変苦戦してしまったのだ。

 それが今のこの状況を生んでいる。

 身体中の傷の治療もひと段落して多少は自由に動けるようになると、今まで忘れていた分の衝動に駆られてしまうのは盛りの男には仕方のないことだ。用を足したり、食事をとったり、睡眠をしたりするような生理現象でさえあるのだから、恥ずべきことではない……はずだった。普段と変わらずベッドの上でひとりで済まそうとしていたナルトだが、片腕になってはじめて行うそれは思った以上に難しく、円滑に運ぶなんてとてもじゃないが不可能だった。うんうんと唸ったり、体勢を変えてみたり、その度に衣の擦れる音を響かせていれば、すぐ隣のベッドにいるサスケが気づかないわけがなかった。寝入りも寝起きも悪い男なのである。窓越しの月を背に眉間に皺を寄せたサスケに、満足に自慰ができず手こずっているところを見下ろされた時、ナルトは心臓を鷲掴みにされたような心地だった。

 部屋から追い出されるかと観念するナルトに対して、サスケはそっと右手を伸ばしてきたのだ。ナルトのベッドが加わった重みに軋む。闇に浮き上がるような白いシーツに皺が寄っていく。サスケの肌の色もまた、夜闇の中で浮き上がって見えた。

「……めんどくせぇよな」

 なんでもないことかのように言うサスケに、何の抵抗もなくナルトはすんなりとそれを承諾した。

「……ああ」

 この部屋に来てから、昼間ずっとそうしてきたように。夜も同じになった。ただそれだけだった。

 ファーストキスはお互いだった。だからこそナルトが性的な意味でサスケを意識したことがないといえば嘘になる。あんなにずっと離れていて、求めても求めても背を向けて逃げていったサスケが今自分の胸の中にいることに興奮を覚えないわけがなかった。だからナルトは本当に呆気なく達してしまう。胸の中でサスケがくっと笑う。早漏をバカにされているのだろうから、悔しげに顔を背けてみせるけれど本当はそんなサスケのやわらかく懐かしささえ感じる表情が嬉しくて仕方なかった。

 

 昼間の間、しばしばサスケは目隠しをさせられていた。彼の瞳力はもうナルト以外が太刀打ちできないレベルに達していることは明らかであったからだ。とくにその左目。薄紫に波紋の広がる輪廻眼。それは木ノ葉の忍にとっては破滅の象徴でさえあった。此度の戦争も然り、それ以前に一度木ノ葉が壊滅した際もまた、世に災厄をもたらしたのは輪廻眼をもつ軍勢だったのだから。

 封印術式の書かれた布を幾重にも巻かれてようやく、医療従事者が立ち入れる。サスケは大人しく受け入れたが、ナルトは見る度に複雑な気持ちになった。師の想い、兄弟子の気持ち。それら全て分かっている者なんて意志を継いだナルトくらいのものだということは理解できていたはずなのに。

「なあ、それ、戻せねぇのか?」

 そうすればそんな封印術付きの目隠しなんてさせられなくて済むのにとナルトはサスケの黒色の右目を見ながら言った。サスケは小さく首を横に振る。

「そんなのできたらとっくにやってる」

 ナルトが頭の中で何度も思い描いた写輪眼の赤色は深い黒色にすっかり隠されているというのに。

 同じように六道仙人から力を与えられたナルトは、鏡を見ても、自分の体の変化はサスケとの戦いでなくした腕だけだった。義手ができれば戦前と何ら変わらぬうずまきナルトの姿がそこに映るだろう。だがサスケの左目はもう彼自身の色に……鮮烈な赤にも、深淵の黒にも戻ることはないのだろうか。

(そういえばあの時も左目だった)

 大蛇丸の呪印に染め上げられたサスケと終末の谷で対峙した時を思い出す。左腕から顔の半分にかけて火傷が爛れたように呪印が覆い、白目が血を凝らしたような闇に染まっていた。左の瞳はサスケの色をしていなかった。そんなサスケを見るのがイヤで、まるで変わってしまった彼がもう二度とこちらに戻ってこないような気さえして、利き手でもない左手で思い切りサスケの顔を殴った。左半分を地面につけて隠されたサスケの右半分はナルトのよく知るサスケのままで、ほんの少しだけ安心できた。

(でもこれは、あの時とは違ぇ)

 ナルトはぷるぷると首を振る。輪廻眼はサスケに害成す呪いなどではない。今のサスケならきっと、その力を正しく行使するだろう。

(俺がそうさせる)

 

 九尾の力、六道の陽の力、うずまき一族の能力が相まった影響でナルトはすこぶる順調に回復していった。一方でサスケはまだしょっちゅう貧血を起こしていて、点滴の回数も多かった。サクラ曰く、いろいろな細胞やチャクラ、薬物がごちゃごちゃになってサスケの身体に入っている影響もあるのだという。ベッドから起き上がろうとする度にバランスを崩すサスケを支えてやれると、自然と得意げになった。サスケが悔しそうにむっと表情を歪めるのもカワイイものに思えてくる。

「いちいちこっち気ィ使わなくていい」

 サスケが拗ねたように言うのに、ナルトは満面の笑みで返してやる。

「ダチが困ってるの見たら、身体が勝手に動いちまうんだからしょうがねえだろ」

 ナルトにとってサスケを支えるのは至極当たり前のことで、理由なんて最早いらなかった。身体が勝手に動くというのがどういうことか一番良くわかっているのはサスケだ。波の国でナルトを庇って仮死状態に陥ったサスケ。

(あの時から俺たちはそういう関係だった)

 サスケはプイと顔を背けながらも、ナルトの気持ちを受け入れてくれていた。よくよく見れば嬉しそうな顔をしている。他人が分からずとも、ナルトならばそうだと分かる。ナルトはサスケとの間に新しい日常というものが出来上がっているのを感じていた。心にじんじんと染み渡っていく充足感。

(これが……兄弟なんだ。俺たちは)

 ナルトはベッドの左右を変えてもらったほうがいいと思った。その方がサスケの肩を支えやすい。

 

 リハビリがてら一人で院内をぶらぶらしていたナルトが、自分とサスケの病室のドアを開ける。

 窓の外から真っ赤に光るほどの夕日が挿していた。思わず目を細める。奥のベッドの上で診察を受けているのはサスケだった。おそるおそる目隠しが取り払われていく、その最中。端正な横顔に巻かれた布の下から現れるその瞳は黒色だと、ナルトは無意識のうちに思い込んでいた。

 世を憂うような黄昏の薄紫色。脱がされて上半身裸の男には左腕がない。不完全な身体。

 その左半身が、一体誰なのか分からなかった。

「ナルト?」

 名を呼ぶ知った声に息を呑む。呼吸を忘れるほどだった。喉に手をやる。上下させて呼吸を取り戻す。

 こちらに気づいて振り向いて、首を傾げるサスケはサスケだった。右目は綺麗な深い夜闇の色だったし、名を呼ぶ声も、声変わりをすっかり終えた、成長したサスケのものだった。

 何年もずっと里を抜ける前のサスケのことばかり頭のなかに思い描いていた影響だろう。十七歳に成長したサスケをあのサスケだと今更になって認識できなくなっていたことに気づく。

(俺は俺のままなのに)

 夕日が眩しくて、と誤魔化して、ベッドの上にナルトは戻る、左手で前髪を引っ張ってみる。微かに視界にうつる薄い金色。ナルト自身の髪の色だった。

 その日、ナルトはサスケを自身のベッドに誘った。

 処理のしあいもそこそこに、ナルトはサスケの身体を確かめるように撫でていた。くすぐってぇよ、とサスケは身を捩る。じゃれあいに抵抗はなかったし、サスケもまたナルトにいたずらっぽく触れてきた。

 月明かりだけで確かめるサスケの存在。無限月読の中、終末の谷で再び拳を交えたあの時のサスケは、間違いなく、初めてそこで拳を交えた頃のサスケのままだった。ナルトにはそう認識できていた。ならばこの得も言われぬ不安を拭い去ることができるのはこの、拳を交える中でナルト自身がサスケの身体に刻み込んだ証とも言える、もぎとった腕の痕だ。それがナルトにサスケの存在を証明してくれる。

 包帯で幾重にも覆われたままのそこをナルトは何度も何度も愛おしく撫でた。

 ここがこのまま治らなければいいのにとさえ、思ってしまった。

 

 

 

 ナルトの背中を見ると安心するようになったのはいつからだろうか。

 昨日から? 入院をはじめてから? あの谷で負けてから? それとも、そのずっとずっと前から?

 サスケはナルトと一緒に病院の中庭を散歩していた。病院からの外出許可は未だ出ておらず、そもそも未だしばしば貧血を起こすような状態だが、外に出るのはいい気分転換になった。ベッドの上で落ち着いていられないナルトからも急かされれば、足を向けるしかない。

 中庭では二人よりも小さな子どもたちが遊んでいた。戦争で怪我を負ったもの、病気を患っているもの、様々な理由で入院している少年少女たちがこの小さな庭でそれでも明るく笑いあっている。彼らはサスケの前を歩いていたナルトに気づくと駆け寄って高い声ではしゃぎだす。それほどにナルトは里にとってかけがえのない英雄になっているのだ。ナルトは片腕で子どもたちの頭をくしゃくしゃと撫でてやっている。

 未だ体力の戻らぬサスケは、少し離れたところにある木陰のベンチに腰掛けた。ナルトの背中が降り注ぐ太陽の光をめいっぱいに浴びている。ちらりちらりと垣間見える、ナルトの、そして彼を慕う子どもたちの笑顔はまぶしかった。

 サスケの知らないうちにずっとずっと大きくなって、遠く遠くなっていた背中。

 それでもその背中が愛おしくて、好ましくて、口元がすっかり緩んでいることに気づいたとき、サスケは何もかもが変わってしまったことが分かったのだ。

 右手を見る。ベンチに座る脚を見る。そうしてくつくつとサスケは笑った。

 手も足ももう震えない。

 ナルトの背中を見ると目が自然と細まった。

 心が落ち着つく。木漏れ日だけでも、とてもあたたかい。

 サスケは笑った。

 さらりと風が吹いた。伸びかけの前髪が揺れて、手で払う。

 

「はっ……んっ、んんっ」

「うっ……くっ、そこ、キモチイイ……」

 夜の慰めあいはもう何度目だろう。ナルトの荒い息を傍で感じながら、サスケはぐりぐりと親指を動かした。そうすればナルトも同じだけサスケに施してくれる。ゾクゾクと背筋を駆ける震え。ナルトとは違ってサスケは素直に歓喜を口にできなかった。

 下半身に滾る熱はナルトと真剣に戦ってきたときの腹の疼きによく似ている。熱に震える手と足。前髪を揺らすナルトの吐息。間近で見るうっとりとした青い青い瞳は、秋の空のように晴れやかで何年経っても変わらぬ色をしている。

 ナルトの手が性器から一瞬離れて、ぐいとサスケの腰を引き寄せる。更に密着して、たくましく成長した胸に抱かれる。そのあたたかさに手足の震えが収まっていく。

(だめだ)

 うれしい。あたたかい。

(だめだ)

 ナルトの唇がサスケの唇にちゅうとだけ吸い付いてすぐに離れた。

(だめだ)

 きもちがいい。

(だめだ)

 心地いい。

「すげぇ、きもちいい。サスケ」

 肩の下の欠けた腕を撫でるナルトの手のひらが、記憶にあるよりずっとずっと大きくなっていることに気づいたとき、サスケは溺れるようにまどろんだ。呼吸は驚くほど落ち着いている。

(こんなのだめなのに)

 

 背徳的とさえ言えたはずの行為にもう震えも恐怖もなくなっていた。

 ただただ心地よさだけを身体中で感じるようになった頃に二人は退院を告げられる。もうすぐ義手も完成するという。

 ナルトはどこか残念そうにサスケのもぎ取られた腕の痕を撫でた。それを見るとサスケも、ナルトが愛おしんでくれるこの腕がなくなるのはイヤだと思ってしまった。

 

 

 

 サスケが旅に出ることを望んだのはそれから間もなくのことだった。

 ナルトはたいそう不服そうであったが、それでもサスケの意志を最終的には飲んでくれて、上層部や他里へカカシと共に嘆願までしてくれた。

 ふらりと立ち寄った宿は、ベランダに、鉢植えが置かれていた。小さな花に透明な露が玉をつくっている。夜の月が冴えて明かりをつけていない部屋を照らしてくれた。

 サスケは義手の完成を待たなかった。外套を脱いで、欠けた腕を晒して窓辺に座る。薄紫色の月を見上げる。かつてそこに映しだされた輪廻眼の波紋も巴模様もそのままだ。窓から吹き込む風に揺れる前髪は、それを隠すように伸ばしている最中で煩わしくもあった。

 放り出された外套の隅に、月光を受けてキラリと輝く鉄が見えた。それはナルトがサスケに旅立ちの際に渡した額当てだ。

(本当の勝負までとっておく)

 そんな約束をしたことを思い出して、サスケはふっと口角を上げた。

「……そんなの、もう、無理になっちまったじゃねぇか」

 自嘲するように呟くと、どっと眠気が押し寄せてきて、サスケは誘われるままに瞼を閉じる。

 

 月夜の中にサスケが見たのは遠い遠い昔の思い出。ありえたかもしれない過去の物語。

 

 中忍試験本戦のトーナメント会場で、歓声の中サスケは立っていた。左の首筋は傷まない。呪印はそこに存在しなかった。相対するのはうずまきナルト。真っ直ぐな青い瞳がこれからの戦いにうずうずと興奮の色を宿している。その額には木ノ葉の印の額当て。サスケはにっと笑うとポケットから額当てを取り出した。ピッと一本傷の奔った額当てを、ナルトと同じ興奮に震える手で身に付ける。キュっと布を結ぶ。まっすぐに前を見る。ナルトと向かい合う。身体中が震えた。歓喜に、恐怖に、興奮して。武者震いだ。

 恐ろしいまでの成長を見せるナルトに興奮するのだ。

 俺もあそこまで辿り着かなければ。ナルトを越えてみせるのだ。そうすれば次はナルトががむしゃらに叫んで、また俺を超えていく。

 競り合って、高め合って、追い越し、追い越され。そうしてナルトとサスケは成長していく。震えと同時に口元が笑みの形を作りあげる。

 ナルトの右手に凝縮された膨大なチャクラ。同時にサスケは雷遁の印を組み、左手に雷を纏わせる。千羽の鳥の囀りが鼓膜を劈く。

 歓声は鳴り止まない。そこにはたくさんの人がいた。サスケの知る人も、サスケの知らぬ人も。木ノ葉崩しを行うはずだった我愛羅達砂の忍もずっと二人を真剣に見つめていた。サクラも、カカシも、ナルトの師も、イタチまでもが、そこにいた。

 それは夢のような世界だった。

 そうして交差する螺旋丸と千鳥。

 圧倒的な光に包まれて目がくらむ、その先にサスケはナルトの姿を見た。

 

 真正面から相対し向き合って見つめ合うはずだった。

 ふっ、と像がぼやけ、そこで世界は変化する。

 光の中に見えたのは、ナルトの大きな背中だった。

 あの背中にはもう手が届かない。その背はずっとずっと前に立ちはだかり続け、その位置が最早サスケにとって安息と化してしまった。

 もうナルトと対峙しても手は震えない。足も震えない。

 それを嬉しく思ってしまう自分がいた。穏やかに微笑んでしまう自分がいた。ナルトという兄の背を見つめる弟の自分がいる。

 まるで本当の兄弟となったのだ。

 伸ばした左手がふっと消える。もう決して届かない。それでもいい。それこそが。

 

 花の露と同じ透明な涙が、白い頬に玉を作って流れ落ちていく。叶わぬ夢を夢に見ながら、サスケはぽろぽろと泣き続けた。

 

2015.02.25

72巻読んだ時の感想をそのまま書いたような感じです。サスケはナルトの弟にされてしまったのだ…。

Text by hitotonoya.2015
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